こどもちゃれんじが本日、購読停止と全従業員の解雇を発表しました。親会社に一体何が起こっているのかをご存知でしょうか?
日本企業ベネッセの親会社はBenesse(ベネッセ)で、主に幼児から中高生向けの通信教育事業を展開しています(こどもちゃれんじはその一つです)。
少子化に加え、日本の大学入試の多様化、デジタルネイティブ世代を対象とした新興教育企業の台頭により、この伝統的な教育企業は経営が悪化し続けています。株価もその経営状況を完全に反映しており、下落を続けています。
経営陣は様々な努力を重ねてきました。事業の売却や多角化経営への転換も試みましたが、最終的に認識したのは、現在の経営方針の延長では競争力を取り戻せないということです。抜本的な改革が必要だったのです。
そこで経営陣は、外部パートナーの力を借りて事業再編を進めることを決定しました。将来的には以下の3つの分野に経営資源を集中させる予定です:1. デジタル教育、2. 海外教育事業(特にインドを重視)、3. 介護関連企業のM&A。
採用される手法はMBO(経営陣によるバイアウト)です。パートナーとして選ばれたのは、世界第3位のPEファンド(プライベートエクイティファンド)「EQT」です。経営陣とEQTがTOB(公開買付け)を通じて株式を譲渡し、新しい経営体制の会社として再スタートします。
この手法の目的は「会社を非上場化する」ことです。これにより、四半期ごとの決算目標に経営戦略を縛られることなく、新しい戦略方向の総合的な計画と実行により長期的に取り組むことが可能になります。
新会社の出資比率は、既存経営陣が40%、EQTが60%となり、議決権は各50%ずつとなります。買収価格は2,079億円で、日本史上最大規模のMBO案となっています。
TOBは2024年2月に開始予定です。買収が成功すれば、ベネッセは上場廃止となります。こどもちゃれんじの生まれ変わりに期待しましょう!





